“Be a tidy Kiwi” が合言葉
ニュージーランドのビーチの写真をあげると、日本から「ゴミが全然落ちてないんですね」というコメントが驚くほど頻繁にきます。私にはもうこの光景が当たり前になっているので、逆に「日本のビーチってそんなにゴミがあったかしら?」とそのコメントに驚きます。
ニュージーランドでは、大人が子供に “Be a tidy Kiwi” という合言葉で、NZの自然環境を守るためにポイ捨てをしないことを教えます。
調べてみると1970年代に環境保護チャリティーが始めたキャンペーンで使われた合言葉らしいのですが、今でもしょっちゅう聞くキャッチフレーズです。
ポイ捨て(litter)は残念ながらNZでもする人は多いのです。しかし救いはそれを拾う人も多いということ。
特に海や山など、ポイ捨てが直接環境破壊に繋がりやすい場所では、ゴミを見つけるとヒョイっと拾って近くのゴミ箱に捨てたり、自分で持ち帰ったりする人の姿が当たり前に見られます。それくらい、自分たちの住む環境を大切にプライドを持っているんだなと感じます。
また、原住民・マオリ族の考え方で私のとても好きな考え方があります。
マオリ族にとって住んでいる土地というのは、自分たちの所有物ではなく、一時的に使わせてもらっているもの。だから敬意を払い大切に次世代に受け継ぐことが重要とされています。また、自然環境は命の源であり神聖な存在であるために、尊重するだけでなく、健康な状態で永久に続くように守ることが生きるものの責任と考えられています。
このように、ニュージーランドで見る綺麗な自然は多くのニュージーランド人によって守られてきたものです。
留学生たちにもビーチやトレッキングを楽しむ際に、「綺麗だなあ」だけではなく、どのようにしてその自然が守られているか、なぜそれを守ることができているのかなど、いろんなことを考えるきっかけにしてもらいたいなと思います。
Be a tidy personでありましょうね!